感染症の家庭内感染を防ぐ(2)温度と湿度、入浴、食事はどうする?

公開日: 更新日:

 また、「発症者は厚着して汗をたくさん出せば治りが早い」という話もあるが、汗は解熱しているときに出るのであって、汗をかくから早く治るわけではない。発熱していて手足が冷たい場合は厚着する必要があるが、それ以外は本人が過ごしやすい服装をするのが望ましい。

 インフルエンザになるとしっかり噛んで食べることが難しい場合がある。そのせいか「うどんやゼリーなど、のどごしの良い食べ物が良い」とされるが、栄養がしっかり取れればこだわる必要はない。

「消化が悪くなければ、しっかり食べられる好きな食べ物を選びましょう。また、料理を作る人が無症状だとしても感染していないわけではありません。料理に飛沫がかからないように黙ってしゃべらずに作ることを心がけましょう。同じ理由で、家族であっても大皿料理を皆でつつくことは控えましょう」

 新型コロナ流行期に岩室医師は料理を介して感染する危険がある、と主張したが、必ずしも医療関係者からの支持は多くなかったという。

 しかし、主に飛沫で感染するA群溶血性レンサ球菌が、調理する人の飛沫がかかった料理を食べた人に感染するとの論文を見つけたことで、その主張に同意する人が増えたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  3. 3

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  4. 4

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  5. 5

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  1. 6

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 7

    清原和博さんの「思わぬ一言」で鼻の奥がジーン、泣きそうに。チーム内では“番長”とは別人だった

  3. 8

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  4. 9

    例年の放送目前に「今年は27時間テレビないのか」の声が続々 2011年には中居正広氏に「女性に溺れる」との予言の因果

  5. 10

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も