感染症の家庭内感染を防ぐ(2)温度と湿度、入浴、食事はどうする?

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 トイレの蓋は閉めてから水を流すのが良いとされる。しかし最近、閉めた蓋の横から噴射するエアロゾルの影響で、蓋をしない場合とトイレの汚染レベルに差はないとの米国の研究が発表されている。だからといって、この問題に最終結論が出たわけではない。現時点では蓋を閉めて水を流すことを習慣付けるのがいいと岩室医師は言う。

 発症者の入浴は体温が38度以上の高熱や全身倦怠感、ふらつき、下痢や嘔吐がある場合を除き、ぬるま湯の湯船に短時間入るのは問題ない。ただし、入浴前後に水分をしっかり補給する必要がある。湯冷めはNG。入浴後はしっかり体を拭いて暖かい服装に着替え、そのまま就寝するといい。

「よく、発症中の子供と一緒に入浴したり、発症した大人の後に入浴すると感染リスクが高まるのか?という質問を受けますが、お風呂では換気扇を回していれば一定程度の空気の流れがあり、体や髪の毛に着いたウイルスは流されているので感染はほぼ心配ありません」

 発症者以外の家族は帰宅後すぐに入浴するのもいい。


「私自身、習慣にしています。ウイルスや細菌対策にもなるので心がけています」

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