(4)変形性膝関節症の手術は避けたい…運動療法に出合い痛みが軽減

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 2024年夏に転機が訪れた。医療に詳しい知人に相談すると、「症例数が多い病院の方がいいかもしれない」と都内の整形外科を紹介してもらった。

「『手術しかない』と言われたらどうしようかとヒヤヒヤでしたが、医師の口からは手術の『しゅ』の字も出ませんでした」(小山さん)

 提示された治療方法は、自分の力で治癒を目指す運動療法だった。理学療法士の指導でひざ裏のストレッチや上体をそらす運動などをした。1カ月に1度の頻度で受診し、ストレッチなどをしている。

「ひざの痛みに運動療法があるなんて知らなかったので驚きでした。自宅でも運動療法を続けるように言われました」(小山さん)

 もちろん、手術で良くなる人は多数いる。しかし、小山さんは運動療法に出合い、少しずつ痛みが和らいでいる。主治医からは「春になれば、もう少し良くなるでしょう」と言われ、それを励みに運動療法を継続している。=おわり

(医療ジャーナリスト・大家俊夫)

【連載】不適切な治療を受けないために

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