腎臓<下>腎臓を守るために必要な運動強度とメニュー 筑波大医学部教授が解説

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 生活習慣病などによって、いったん下がった腎機能は、残念ながら元には戻らない。しかし、放置すれば、腎機能はどんどん低下する。それを食い止めるためには、食生活の改善と適度な運動習慣が大切になる。以前は、運動は腎臓に負担をかけるとされ、腎臓病の人には積極的に勧められていなかった。しかし現在は、適度な運動が腎臓のろ過機能を向上させたり、タンパク尿(慢性腎臓病の診断項目のひとつ)を改善させたりする効果が注目されている。

 では、腎臓を守る適度な運動とは、どんな運動になるのか。筑波大学医学医療系・腎臓内科学の山縣邦弘教授が言う。

「これまで運動習慣がない人が突然、きつい運動を始めても長続きしません。また慢性腎臓病があると、脳卒中や心筋梗塞を発症するケースが多いことが知られ、まずは血圧の管理、血糖や脂質異常症の管理が適切に行われていることが大前提です。その上で適度な運動をコツコツ継続することで、少しずつ腎機能を悪化させる危険因子を運動によって改善させ、効果が表れてくるのです。そのためには『楽なこと』から始めてみましょう。たとえば、駅や会社ではエスカレーターやエレベーターを使わず、階段を使うようにする。昼食を買いにいくときも、少し遠くのコンビニまで足を延ばすなど。そして、体を動かすことに慣れてきたら、『ややきつい』ところまでレベルを上げていけばいいのです」

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