著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【冷凍サバ】朝食べるとオメガ3系脂肪酸が吸収しやすい

公開日: 更新日:

 サバは日本の食卓に古くから親しまれている魚ですが、鮮度が落ちやすく、「生き腐れ」とも称されるほど傷みやすいことで知られています。かつては、若狭国(現在の福井県)から京都へ運ばれる際に塩をまぶして劣化を防いでいました。それが、昭和40年ごろに冷凍技術が発達し、脂の乗った秋から冬にかけて漁獲されたサバを急速冷凍することで、一年中高品質なサバを安定的に供給できるようになったそうです。

 また、生サバは寄生虫であるアニサキスが多い魚種としても知られています。厚生労働省の指針では、マイナス20度以下で24時間以上冷凍することでアニサキスを死滅させることができるので、冷凍サバは食中毒のリスクが低いとも考えられます。

 そんな冷凍サバは、急速冷凍されることで酸化が抑えられ、鮮度や栄養価が長期間保たれるため、EPAやDHA(オメガ3系脂肪酸)を効率よく摂取できると言えるでしょう。魚介類を週に1~4回食べる人は心疾患で死亡するリスクが低いことや、魚100グラム以上に相当するn-3系脂肪酸を毎日摂取することで、高血圧のリスクが低減するという研究も発表されています。冷凍のまま焼いたり煮たりできるため、忙しい家庭でも簡単に栄養価の高い食事を作ることができるのも魅力のひとつ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ