著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【イカ】造血作用が極めて高く、髪のトラブルに威力を発揮

公開日: 更新日:

 過剰な抜け毛は不安になるもの。食養生で健やかな頭皮環境を育み、改善を図りましょう。

 中医学において、髪は「血」との関係が深いとされています。中医学における血は西洋医学の血液としての要素だけではなく、全身に流れて身体のすみずみまで栄養を与える液体と考えます。そして、髪の維持や成長に大きく関わるとしているのです。

 古来、髪は「血の余り」=「血余(けつよ)」といわれ、血が充実して余裕があれば髪の状態がよく、その量が保てます。ところが血が不足して余裕がなくなると髪が痩せて細くなったり、抜け毛、コシがない、パサつくといったトラブルが起きてしまうのです。

 抜け毛の改善には、しっかりと血を補うことが必要です。おすすめはイカ。造血作用が極めて高く、髪のトラブルに威力を発揮します。ほかに、貧血やめまいの改善にも役立ちます。

 また、老化をつかさどる臓器である「腎」の働きも高めるので、加齢による不調全般にも効果大。婦人科系トラブルにも高い効果があり、女性にはとくに積極的に取り入れてもらいたい魚介でもあります。

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