著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【アボカド】腸に潤いを与え便を通す「潤腸通便」の働きで便秘を改善

公開日: 更新日:

 最近、すっきり出なくてトイレに時間がかかる……。じつは年齢を重ねるごとに陥りやすくなるのが「便秘」です。若い女性に多いイメージがありますが、シニアの場合は男性にも多く、大きな悩みになりやすいのです。

 便秘にはさまざまな症状がありますが、シニアの場合は「弛緩性便秘」が多く見られます。大腸の蠕動運動が低下することで引き起こされる便秘です。大腸が便を送り出す働きが弱くなると便が腸内に長く留まり、水分が多く吸収されてしまい、便が固くなって出なくなります。

 腸の蠕動運動には、筋肉の働きが必要です。加齢によって、筋力の低下や、蠕動運動に関わる自律神経がバランスを崩すと、便の動きが悪くなります。また、シニアの場合は運動不足による腹筋力の低下、食事量が少なくなるために便の量が減ることも加わり、便秘が加速してしまうのです。

 便秘が慢性的に続くと、大腸がんや心血管疾患などのリスクが増加します。また、便秘が原因で食欲がなくなり、食事量が低下するとさらに便秘がひどくなるという悪循環に陥りかねません。たかが便秘と思わずに、食事を見直して改善を図りましょう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾