指の動きが語る脳の衰え…手指機能と認知機能の関連性の研究報告
その結果、タップ数は軽度アルツハイマー病患者と比べて、中等度アルツハイマー病患者で統計学的にも有意に少なく、その効果量を示すr値は0.22でした。なお、r値は0.1で小さな効果、0.3で中等度の効果、0.5で大きな効果と解釈します。
平均タッピング間隔もまた、中等度アルツハイマー病患者で長く、r値は0.21でした。平均タッピング間隔が長いということは、指の動くスピードが遅いことを意味します。論文著者らは「手指機能がアルツハイマー病の診断精度を向上させるかもしれない」と考察しています。