脳梗塞の治療は時間との闘い…t-PA療法は発症4.5時間以内のみ
ただ、病院に到着して、すぐ投与というわけにもいきません。MRIやCTなどの画像検査や血液検査、投与可能なのかの判断も必要です。こうしたことを考えると、発症からせめて3.5時間以内には病院に到着していたいところです。脳梗塞を疑う場合は、時間との闘いです。すぐに病院を受診する必要があるのです。
脳梗塞を含む脳卒中の初期症状を自分で確認する方法として、「FAST(ファスト)」がよく知られています。次の4つのポイントで異常があれば、すぐに救急車を呼びましょう!
F(Face:顔の麻痺)→ 顔の片側がゆがむ、口角が下がる、笑えない。
A(Arm:腕の麻痺)→ 片腕に力が入らない、しびれる、上げられない。
S(Speech:言葉の異常)→ ろれつが回らない、言葉が出ない、意味不明な言葉を話す。
T(Time:時間)→すぐに救急車を!(発症時間が重要)