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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

脳梗塞の治療は時間との闘い…t-PA療法は発症4.5時間以内のみ

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 ただ、病院に到着して、すぐ投与というわけにもいきません。MRIやCTなどの画像検査や血液検査、投与可能なのかの判断も必要です。こうしたことを考えると、発症からせめて3.5時間以内には病院に到着していたいところです。脳梗塞を疑う場合は、時間との闘いです。すぐに病院を受診する必要があるのです。

 脳梗塞を含む脳卒中の初期症状を自分で確認する方法として、「FAST(ファスト)」がよく知られています。次の4つのポイントで異常があれば、すぐに救急車を呼びましょう!

F(Face:顔の麻痺)→ 顔の片側がゆがむ、口角が下がる、笑えない。
A(Arm:腕の麻痺)→ 片腕に力が入らない、しびれる、上げられない。
S(Speech:言葉の異常)→ ろれつが回らない、言葉が出ない、意味不明な言葉を話す。
T(Time:時間)→すぐに救急車を!(発症時間が重要)

【連載】クスリ社会を正しく暮らす

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