AGA治療薬が精子に影響する? 妊活中の男性が知っておくべきこと
影響の程度やリスクは個人差があるため、自己判断せず、専門医と相談のうえで適切に対応していくことが大切だろう。
もちろん薄毛治療と妊活は、どちらかを諦める必要はない。以下の点に注意すれば、より安全に両立させることができる。
1. 服用時期を見直す
妊活のタイミングに合わせて、AGA治療薬の服用を一時中止することを検討するのもひとつの方法である。中止によって脱毛が進行する可能性もあるが、妊活の優先度に応じて判断するべきなので、必ず医師に相談し、適切な判断を仰いでほしい。
2. 外用薬に切り替える
ミノキシジルのような外用薬は、血中にほとんど吸収されないため、全身への影響が少ない。妊活中の代替手段として用いられることが多い。
3. パートナーへの配慮
フィナステリドの成分は、妊娠中の女性が触れると胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、薬の保管や取り扱いには十分注意したい。前述した通り、精液中にも微量に成分が含まれることがあるため、妊活中は細心の配慮をもって対応することが望ましい。