著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

熱中症の経験者は「白内障」のリスクが3~4倍高くなる

公開日: 更新日:

 外出時には、UVカット効果のあるサングラスをぜひ着用してください。UVカット効果があるコンタクトレンズを使うのもいいでしょう。

 さらに熱中症対策として、帽子、日傘の併用を。もちろん家の中でも熱中症にならないようにクーラーをつける。水分を意識して取ることも忘れないようにしてください。高齢者では暑さや喉の渇きを自覚しにくいので、「扇風機でも大丈夫」「まだ喉が渇いていない」などと思わず、熱中症対策に取り組んでください。

 人の目の寿命はだいたい70歳ぐらい。われわれ眼科医はそう考えています。ところが、厚労省が発表した23年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.14歳。つまり、目の寿命とは10歳以上のタイムラグがあることとなります。

 もちろん、医学は進歩しています。たとえば白内障手術に使うレンズの性能も上がっていますし、このタイムラグを埋める術はゼロではありません。しかし私は日頃から「目の老化を少しでも遅らせる」ためにはご自身の努力も重要だと思っています。

 この季節、紫外線対策は「やり過ぎかな」ぐらいがちょうどいい。紫外線や熱から目を守ることを忘れずにお過ごしください。

【連載】一生見える目をつくる

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