老化細胞除去治療「セノリティクス」とは何か?

公開日: 更新日:

 その結果、老化細胞が増えて筋肉を硬くしたり、動脈硬化を起こしたり、組織を線維化したり、慢性的な炎症を引き起こしたりすることで、生活習慣病につながっていく。

 生活習慣病は長い時間をかけてゆっくりと進行するため、自覚が乏しい。気が付いた時には深刻な状況に陥っているケースが多い。慌てて治療を始めても、いったん蓄積した老化細胞は簡単には除去できない。その後、いくら厳格に生活習慣を改善したり、薬による治療をしても、老化細胞が残ったままでは発症や病状の進行を止められない。

 もし蓄積した老化細胞を取り除ければ、従来の治療では十分抑制できなかった生活習慣病や加齢に伴う病気も抑制できるのではないか? そんな発想による新たな治療法が「セノリティクス」と呼ばれる老化細胞除去治療だ。具体的には、老化細胞を選択的に除去するよう誘導する薬剤「セノリティックス」と、特定の老化細胞の選択的組織破壊分泌状態を弱める「セノモルフィックス」による治療だ。とくに注目を集めているのは前者で、後者は糖尿病薬のメトホルミンや免疫抑制剤のラパマイシンなどの研究が進んでいる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  2. 2

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  3. 3

    横浜銀蝿Johnnyさん「キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』のイントロと革ジャンを着て歌う姿にシビれた!」

  4. 4

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  5. 5

    高市外交を「日本の恥」だと批判続出! 夕食会で踊り狂う写真をホワイトハウスが“さらし上げ”

  1. 6

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 7

    “性的暴行”ジャンポケ斉藤慎二被告の「悪質性」法廷で明らかに…邪悪が跋扈する歪んだテレビ業界の権力構造

  3. 8

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 9

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  5. 10

    元ジャンポケ斉藤が裁判で無罪主張の裏で…妻・瀬戸サオリの“息子顔出し”と"名字"隠し投稿の意味深