老化細胞除去治療「セノリティクス」とは何か?

公開日: 更新日:

 最近では、タンパク質の恒常性を維持するための分子で、それが維持できなくなると多く発現するGPNMBのような老化細胞特有の抗原をターゲットにした老化細胞除去薬の探索が進んでいて、D+Qと共に動脈硬化糖尿病、心不全、非アルコール性肝脂肪疾患など多くの生活習慣病改善の研究で成果を上げている。

 すでにヒトの臨床試験も始まっており、糖尿病性腎症患者の脂肪組織中の老化細胞数の低下、突発性肺線維症、フレイルなどでの研究が進んでいる。

「セノリティクス研究は急速に発展していて、今後さらに多様な作用を持つ薬剤が登場する見込みです。私の研究室でも、アポトーシスを進める細胞内レセプターを解明し、老化細胞除去薬につなげる研究を進めています」(つづく)

【連載】長寿研究のいまを知る 実践編

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!