(3)脂肪肝予防…毎食1杯、具だくさんの味噌汁を飲む
なかでも必須アミノ酸のひとつであるリジンとメチオニンを材料に肝臓で作られる「L-カルニチン」は脂肪の代謝に必要不可欠。エネルギー生成工場であるミトコンドリアに脂肪酸を運び、脂肪をエネルギーへと変換してダイエットをサポートしてくれる。
味噌に含まれる麹菌や酵母菌、乳酸菌は腸の善玉菌を増やして腸内環境を整え肝機能を向上させてくれる。
「肝臓は門脈と呼ばれる血管を通して腸とつながっています。そのため、腸内細菌の影響が直結します。腸内環境が乱れて悪玉菌が増えて毒素を作り出すと、血流に乗って肝臓に到達して肝臓の解毒作用により無毒化されます。つまり、毒素が増えれば増えるほど肝臓は解毒作用に力を注ぐことになり、その分、代謝の働きがおろそかになり、肝臓が太りやすくなるというわけです」
では、肝臓に代謝の働きに専念してもらうにはどうしたらいいのか?
「腸内環境を整えることが大切です。そのためには食物繊維を積極的にとることです。腸内の善玉菌のエサとなるうえ、便通を促す働きもある。さらには腸での糖の吸収を緩やかにして血糖値を抑え、脂肪肝を予防する働きがあります」