怒りっぽく物忘れが目立つ78歳男性…信頼関係の構築から始めた
「確かに忘れたり怒ったりはありますが、説明すれば理解してくださいます。ご飯の時間を伝えてもすぐに来ないことはありますが、それもご本人のペースだと考えて見守っています」(施設の看護師さん)
初診から数回は、当院の診察を疑ったり拒否するような言動もありました。しかし、ご家族が積極的に質問してくださったり、施設の看護師さんが診察に同席してくださったこともあり、次第に慣れて診察を拒否することはなくなっていきました。
患者さんの生活の質(QOL)を少しでも高めるために、ご本人・ご家族・施設スタッフとの連携を密にすること。それは自宅であっても施設であっても、在宅医療の基本であることに変わりはないのです。