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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

怒りっぽく物忘れが目立つ78歳男性…信頼関係の構築から始めた

公開日: 更新日:

「確かに忘れたり怒ったりはありますが、説明すれば理解してくださいます。ご飯の時間を伝えてもすぐに来ないことはありますが、それもご本人のペースだと考えて見守っています」(施設の看護師さん)

 初診から数回は、当院の診察を疑ったり拒否するような言動もありました。しかし、ご家族が積極的に質問してくださったり、施設の看護師さんが診察に同席してくださったこともあり、次第に慣れて診察を拒否することはなくなっていきました。

 患者さんの生活の質(QOL)を少しでも高めるために、ご本人・ご家族・施設スタッフとの連携を密にすること。それは自宅であっても施設であっても、在宅医療の基本であることに変わりはないのです。

【連載】老親・家族 在宅での看取り方

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