(1)水分補給…糖尿病患者の死亡率を上げる糖分入り飲料

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 また、何を飲むのかにも注意が必要と山内センター長は強調します。

「体にいいとされるスポーツ飲料や健康飲料などには多量の単糖・グルコース(ブドウ糖)が含まれているものが多く、糖の吸収が早いため血糖値が跳ね上がります。糖尿病の人や血糖値が高い人はできるだけ控え、飲むならば水、麦茶など糖分が含まれない飲料がいいでしょう。最近では糖分フリーのスポーツ飲料もあり、これなら問題ありません。ただ、コンビニやスーパーなどで手軽に購入できないのが難点です」

 糖分入り飲料の飲み過ぎは、思ったより深刻で、最近では、砂糖入り飲料摂取は糖尿病患者の死亡率を上げるという研究も報告されています。

 報告によると、砂糖入り飲料を多く飲む人はあまり飲まない人に比べ、全死亡率が高くなり、心疾患発症リスクや死亡率が上がるということです(「2型糖尿病の成人における飲料摂取と死亡率」米ハーバード大学公衆衛生大学院「BMJ〈Clinical research ed.〉」2023年4月)。

 日本では以前から、若い人が大量のスポーツ飲料を摂取して起こる「ペットボトル症候群」(急性の糖尿病症状が現れる状態)が問題になっています。

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