(2)糖尿病患者は、食後の「デザート」は◯、「おやつ」は✕
「果物を取るタイミングがポイントです。たとえば、おやつにブドウや柿などを単独で食べるのではなく、他の食物と一緒に取ることです。食事をした後のデザートとして取るのがベスト。単独で取ると糖の吸収が速くなりますが、他の栄養素、たんぱく質や脂肪などと一緒に取ると糖の吸収が緩やかになり、血糖値が上がりにくくなります」
食後のフルーツは理にかなっているというわけです。
ただし、糖尿病やその予備群でない健康な人は、必ずしも果物摂取に神経質になる必要はないとのこと。インスリンの働きが正常に機能していれば、血糖値の急上昇を抑えることができるそうです。
果物以外のデザート、たとえば甘い菓子類にも注意が必要と山内センター長は言います。
「デザートでは和菓子やシャーベットの方がケーキやアイスクリームより体にいいと思いがちですが、実はやせているのに糖尿病の人にとっては、カロリーの高さよりも糖の影響が大きいのです。ケーキやアイスクリームは糖の他に脂肪やたんぱく質などが含まれカロリーが高いのですが、和菓子やシャーベットはカロリーが低い割に糖の割合が高いのです。かえって血糖値が急上昇しやすくなります」