副作用の重症度を判定する「CTCAE」…異変を感じたらすぐに相談
以前、クスリの副作用についてお伝えしましたが、日本人は我慢強い民族です。クスリを使っていて何か気になる症状が出たとしても、「もう少し様子をみて、もっとひどくなったら病院に行こう」と考える人がたくさんいらっしゃいます。特に高齢者は長い人生の中でご苦労された経験もあるでしょうし、この傾向が強いのではないかと思います。これでは、CTCAEのグレードが進んだ状態での発見になってしまうこともありますし、最悪の場合も考えなければならないかもしれません。
今回取り上げたCTCAEは、あくまでわれわれ医療従事者側が使用する指標で、クスリを処方される患者側が直接触れることはありません。でも、副作用を含むすべての有害事象には重症度に応じたグレード分類があるということを意識しておくと、みなさんも注意しやすいですし、副作用の早期発見につながるかもしれません。
クスリの副作用とうまく付き合っていくコツ、それは「少しでも異変を感じたら、すぐに相談する」ことです。



















