(3)週3回、息が上がるくらいの速さで30~60分歩く
整形外科医の大友克之・朝日大学学長(兼同大学病院整形外科教授)は、健康を維持する歩き方についてこう説明します。
「介護になる原因のひとつにサルコペニア(筋肉減少症)があります。高齢になると筋肉が落ちてきますが、要介護にならないためには筋肉量、筋力が重要になります。筋力を維持するためには、息が上がるくらいの速さで30~60分歩くこと。これを週3回行うことが目安です」
大友教授によると、運動は心臓に軽い負荷がかかる程度が効果的で、歩く速度でいえば速足(時速5~6キロ)がよく、ダラダラ歩き(時速3~4キロ)はあまり効果がないそうです。
スポーツジムなどでルームランナーを使用する場合は、表示される心拍数が目安になります。
「歩き方の強度の目安はまず最大心拍数(220から年齢を引いた数値)の60%程度を維持するといいでしょう」(大友教授)
たとえば、60歳の人なら、220マイナス60=160が最大心拍数となり、その60%の96。1分間に96回の心拍数が目安になります。


















