著者のコラム一覧
栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院特任教授を経て、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

(3)適量のお酒は体に良い…40年以上の診療経験からの結論

公開日: 更新日:

 アルコール40グラムは、ビールなら中瓶2本(中ジョッキ2杯分)、日本酒なら2合、ワインならグラス3杯、ウイスキーならダブル2杯、350ミリリットルの缶酎ハイ(7%)なら2本分に相当します。「適量&よい飲み方」を守っていれば、100歳までアルコールを楽しむこともできるはずです。

■個人差がある「適量」の決め方は?

 さて、ここで強調したいことは「適量には個人差がある」という事実です。アルコール量40グラム以下と表現してきたのは、あくまで一般的な適量ということです。

 じつは、お酒の強いか弱いかの8割は遺伝子で決まっていて、お酒に強い遺伝子の持ち主はアセトアルデヒドの分解能力が高く、飲んでも顔が赤くなりません。一方、飲めるけどあまり強くない人はアセトアルデヒドの分解能力が低く、顔が赤くなりやすい。さらに、まったく飲めない人はアセトアルデヒドの分解能力がほぼなく、飲むとすぐに顔が真っ赤になってしまうのが特徴です。

 つまり、遺伝的にお酒に強い人は適量も多くなるし、遺伝的にあまり強くない人は適量を少なめにしたほうがいいということ。ですから、自分のタイプをちゃんと自覚したうえで、「自分にとってのアルコールの適量」をつかむようにしていくといいでしょう。

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