(2)がんに対する「良い働き」と「悪い働き」がある

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「さらに、抗がん剤や放射線はがん細胞を殺すとほかの免疫細胞が活性化されますが、オートファジーがそれを抑制してしまうこともあるのです」

 オートファジーは、免疫細胞側に対しても、いい面と悪い面がある。免疫細胞には、がん細胞などの異物を攻撃するものと、異物への攻撃を抑制するものとがある。オートファジーが活性化すると、異物を攻撃する細胞にエネルギーの供給がされ、また、攻撃を抑制する細胞(制御性T細胞)にもエネルギーの供給がされる可能性もあります。

「オートファジーが働きかける先を分けられればいいのですが、オートファジーがどの細胞でどれだけ働いているかを正確に示す指標がまだ確立されていないため、それが難しい。だから、がんに対しては、オートファジーの活性化は慎重でなければなりません。がんの治療中や治療直後、免疫療養中、再発監視中、前がん病変や強い家族歴を持つ方においては、オートファジーの一律の活性化は危険な結果になるかもしれず、避けるべきです」

 オートファジーに着目したサプリメントも出ているが、それが本当にオートファジー活性化に役立つのかという点も含めて、「がん予防のために」と安易に使用することに、高橋医師は疑問を呈している。=つづく

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