(2)がんに対する「良い働き」と「悪い働き」がある

公開日: 更新日:

「さらに、抗がん剤や放射線はがん細胞を殺すとほかの免疫細胞が活性化されますが、オートファジーがそれを抑制してしまうこともあるのです」

 オートファジーは、免疫細胞側に対しても、いい面と悪い面がある。免疫細胞には、がん細胞などの異物を攻撃するものと、異物への攻撃を抑制するものとがある。オートファジーが活性化すると、異物を攻撃する細胞にエネルギーの供給がされ、また、攻撃を抑制する細胞(制御性T細胞)にもエネルギーの供給がされる可能性もあります。

「オートファジーが働きかける先を分けられればいいのですが、オートファジーがどの細胞でどれだけ働いているかを正確に示す指標がまだ確立されていないため、それが難しい。だから、がんに対しては、オートファジーの活性化は慎重でなければなりません。がんの治療中や治療直後、免疫療養中、再発監視中、前がん病変や強い家族歴を持つ方においては、オートファジーの一律の活性化は危険な結果になるかもしれず、避けるべきです」

 オートファジーに着目したサプリメントも出ているが、それが本当にオートファジー活性化に役立つのかという点も含めて、「がん予防のために」と安易に使用することに、高橋医師は疑問を呈している。=つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ブルージェイズ岡本和真がファンから支持されるワケ 日本&カナダの“組織票”で球宴スタメンなるか

  2. 2

    高市首相G7サミット「成功」は眉ツバ…トランプ大統領ほか各国首脳からスルーされ“ボッチ”が実態か

  3. 3

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

  4. 4

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  5. 5

    中傷動画より突っ込まれたくない高市事務所の“急所” 疑惑の本丸「サナエトークン」国会での追及本格化

  1. 6

    任侠界も騒然…当局も確認に走った超大物極道トップの死亡説

  2. 7

    異例の人事が“対岸の火事”では済まない3球団…楽天・吉井新監督はシーズン途中の外部招へい

  3. 8

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  4. 9

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  5. 10

    大谷翔平が尻を“血だらけ”にしながら今季7勝目「こういうこともある」とコメント