(3)紅茶ポリフェノールが脂肪吸収を抑制するメカニズム

公開日: 更新日:

 たとえば脂肪吸収抑制は、次のようなメカニズムから生じている。

 通常は食事から摂取した油脂は、腸の上皮細胞の膜のリン脂質と結合して乳化(水分中に細かく分散)し、消化酵素によって分解され、腸の細胞に吸収される。

 しかし、ここに紅茶ポリフェノールが加わると、まずリン脂質と結合して油脂の乳化が解除され、油脂同士がくっついて巨大化し、腸から吸収されにくくなる。さらに消化酵素の表面で作用して、油脂を分解する働きを阻害するため、吸収が緩やかになる。

 抗ウイルス作用に関しては、本当にインフルエンザ新型コロナウイルス感染症の予防などにつながるのかが気になるところだろう。食品なので、もちろん薬剤ほどの効果はないが、基礎研究や動物実験では、緑茶も紅茶も両ウイルスの「不活化」が確認されている。

 信頼性の高い研究を行うためにはヒトによる臨床試験が不可欠だが、たとえば健康な人にウイルスを投与することは倫理上問題であるし、「ポリフェノール含有量の統一の困難などの問題もあるため、ヒトでの実証は難しいのです」と、甲南女子大学医療栄養学部の川畑球一准教授は話す。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  2. 2

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  3. 3

    横浜銀蝿Johnnyさん「キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』のイントロと革ジャンを着て歌う姿にシビれた!」

  4. 4

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  5. 5

    高市外交を「日本の恥」だと批判続出! 夕食会で踊り狂う写真をホワイトハウスが“さらし上げ”

  1. 6

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 7

    “性的暴行”ジャンポケ斉藤慎二被告の「悪質性」法廷で明らかに…邪悪が跋扈する歪んだテレビ業界の権力構造

  3. 8

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 9

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  5. 10

    元ジャンポケ斉藤が裁判で無罪主張の裏で…妻・瀬戸サオリの“息子顔出し”と"名字"隠し投稿の意味深