著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【鶏ささみ】「蒸す」「ゆでる」がいい…健康回復に役立ち運動後の夕食にピッタリ

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 鶏ささみは、脂質が少なく良質なタンパク質を多く含む鶏肉の部位として、日常の食事に広く利用されています。江戸時代、鶏は卵を得るための家禽として飼育されることが多く、肉として食べる機会は限られていましたが、病中病後や滋養を目的とした食事には消化がよく、味があっさりした部位が選ばれていたとされています。

 明治に入り肉食文化が広がると、鶏肉は滋養に富む食材として再評価され、なかでもささみは体に負担をかけにくい部位として、療養食や産後の食事などに用いられてきました。こうした背景から、鶏ささみは「回復を支える食材」としての位置づけを持ってきたと言えるでしょう。現代においても、健康管理や体づくりを意識する人にとって、実践しやすいタンパク質源のひとつですよね。

 近年の時間栄養学では、朝にタンパク質を摂取することが、体内時計の同調や筋タンパク合成の促進に関与し、一日の代謝リズムを整えるうえで有効であることが示されています。鶏ささみを少量ほぐして主食や汁物に添える、刻んで副菜として用いるといった形で取り入れることで、いつもの朝食で朝のタンパク質摂取を無理なく補うことができます。

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