寝不足になると「他人を助けたい」という気持ちが減る
寝不足になると自己中心的になって、他人を助けたいという気持ちが減ることを示す、カリフォルニア大学バークレー校のサイモンらの研究(2022年)があります。
この研究では、睡眠不足が援助行動に与える影響を、3つの異なる規模(個人、グループ、大規模な社会)で調べています。
まず、一晩の徹夜が、他人を助けたいという気持ちと、そのときの脳の活動にどのような影響を与えるかを調べるために、24人の健康な大人を対象に、次の2つの条件「①十分に寝た後②一晩徹夜した後」で行われました。
参加者に対して、「困っている人を助けるかどうかの質問に答えるアンケート」と、「他人のことを考える課題」をfMRI(脳の活動を測る機械)で計測したところ、②は①に比べて、他人を助けたいという気持ちが大きく低下していることが分かりました。これは、相手が知らない人であっても、知っている人であっても変わらなかったそうです。また、脳を調べると、②は社会性に関わる部位の活動が低下していることも判明。睡眠不足によって、脳の「他人の気持ちを理解し、助けようとする機能」が低下することが示唆されたのです。


















