在宅医療を始めた高齢者に多い悩み「便秘」…4つの原因
そして4つ目が、「昼夜逆転」や「夜間覚醒」といった生活リズムの乱れです。特に認知症のある患者さんは夜間に覚醒しやすく、興奮して攻撃的になったり、眠れずに昼夜逆転しがちです。在宅医療を始めた患者さんの中でも、この昼夜逆転は非常に多く見られます。
では、高齢者の昼夜逆転はなぜ起こるのでしょうか。
一日中ベッドで横になって過ごすと、どうしても昼寝が増え、日光を浴びる機会が少なくなります。その結果、日光を浴びることで生成される、気分を安定させる脳内物質「セロトニン」が十分につくられなくなります。さらに、セロトニンから夜間に生成される、睡眠を促すホルモン「メラトニン」も不足し、入眠困難や睡眠の質の低下を引き起こしてしまうのです。
一般的な便秘への対応としては、高齢の患者さんには便秘薬である「酸化マグネシウム」を、普段の内服薬と一緒に処方することが多くあります。
しかし、この薬は飲み過ぎると便通が良くなりすぎることがあります。トイレまで歩くのが難しい方や寝たきりの患者さんでは、軟便によってトイレに間に合わず、後片付けの負担が増えてしまうことも少なくありません。さらに、軟便がオムツなどに付着したまま放置されると、皮膚のただれを引き起こす恐れもあり、注意が必要です。


















