著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

在宅医療を始めた高齢者に多い悩み「便秘」…4つの原因

公開日: 更新日:

 そして4つ目が、「昼夜逆転」や「夜間覚醒」といった生活リズムの乱れです。特に認知症のある患者さんは夜間に覚醒しやすく、興奮して攻撃的になったり、眠れずに昼夜逆転しがちです。在宅医療を始めた患者さんの中でも、この昼夜逆転は非常に多く見られます。

 では、高齢者の昼夜逆転はなぜ起こるのでしょうか。

 一日中ベッドで横になって過ごすと、どうしても昼寝が増え、日光を浴びる機会が少なくなります。その結果、日光を浴びることで生成される、気分を安定させる脳内物質「セロトニン」が十分につくられなくなります。さらに、セロトニンから夜間に生成される、睡眠を促すホルモン「メラトニン」も不足し、入眠困難や睡眠の質の低下を引き起こしてしまうのです。

 一般的な便秘への対応としては、高齢の患者さんには便秘薬である「酸化マグネシウム」を、普段の内服薬と一緒に処方することが多くあります。

 しかし、この薬は飲み過ぎると便通が良くなりすぎることがあります。トイレまで歩くのが難しい方や寝たきりの患者さんでは、軟便によってトイレに間に合わず、後片付けの負担が増えてしまうことも少なくありません。さらに、軟便がオムツなどに付着したまま放置されると、皮膚のただれを引き起こす恐れもあり、注意が必要です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「風、薫る」“シマケン”はブーイングも…Aぇ! Group佐野晶哉には「オファー増」の追い風

  2. 2

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  3. 3

    “世界ランク1位”の座を捨てて甲子園へ 享栄・上江滝拓未「将来はプロかバスの運転手」

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  1. 6

    りくりゅう“ジュニア”に早くも金メダル期待 一般家庭の子にはない「血」と「資金」の強み

  2. 7

    高市政権が国民資産「強奪」計画! 現預金1100兆円を狙い撃ち、放漫財政のツケを庶民のフトコロに押しつけ

  3. 8

    ビートたけし&島田洋七「ほとんどリタイア」の現在地…「おお元気か?」と連絡し酒を酌み交わす

  4. 9

    日本ハムは「レイエス流出阻止」が最優先課題 優勝争い&新庄監督の去就以上に重大なワケ

  5. 10

    警察は田岡邸を没収し、兵庫県や神戸市の持ち物にしたらどうだ