餅やご飯を詰まらせて窒息したらどうする? 応急処置の重要性
年を重ねたり、認知症などの病気にかかったりすると、食べ物をのみ込む力が弱まり、飲食物を詰まらせてしまうリスクが高まります。飲食物が気道(空気の通り道)に詰まって窒息した場合、直ちに気道を確保できないと、脳に深刻なダメージが発生することもあります。
そのため、飲食物が詰まって窒息した場合には、迅速な応急処置が推奨されています。具体的には、背部叩打法(はいぶこうだほう=背中を叩く)を行い、効果がなければ腹部突き上げ法を実施します。しかし、これらの処置の効果については、質の高い研究データが限られていました。
そのような中、窒息に対する応急処置の効果を検討した研究論文が、心肺蘇生に関する専門誌の2025年9月号に掲載されました。
日本で行われたこの研究では、気道に異物を詰まらせて救急搬送された407人(年齢中央値81歳)が対象となりました。気道に詰まった主な異物は、米(24%)、肉類(17%)、餅(16%)でした。
研究参加者は、救急隊が到着する前に応急処置(背部叩打法および腹部突き上げ法)を受けた人と、応急処置を受けていない人に分類され、搬送から30日後における自立した生活が可能な人(脳のダメージが少ない人)の割合が比較されています。


















