著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

5年生存率9割超の皮膚がん…顔や足裏の見た目の変化を見逃さずに早期発見

公開日: 更新日:

 がんと診断された人が5年後にどれくらい生存しているか。厚労省は14日、2016年にがんと診断された人のデータを用いて、その5年生存率を発表しました。その年から全国でがん患者の登録が始まり、部位別の5年生存率も発表されたのは初めてです。

 15歳以上の男女合わせたデータを見ると、部位別の上位は前立腺92.1%、甲状腺91.9%、皮膚91.1%で、患者数が多くがん検診の対象となっている5大がんは、大腸67.8%、胃64.0%、肺37.7%、女性乳房88.0%、子宮頚部71.8%でした。

 前立腺や甲状腺のがんは、比較的穏やかなタイプが多いことはこの連載でも紹介してきました。皮膚がんのデータがよいことは、一般の方は意外かもしれません。そこで皮膚がんについてチェックしましょう。

 皮膚がんを組織別に見ると、表皮の基底細胞から発生する基底細胞がんは紫外線の影響で鼻やまぶた、頬などに光沢のあるほくろのようなしこりとして始まり、潰瘍になることが多く、早期に見つけやすい。早期は局所麻酔で病変を完全に取り切れることが多く、根治しやすいのです。進行すると浸潤するので見た目の変化は要注意です。

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