著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

5年生存率9割超の皮膚がん…顔や足裏の見た目の変化を見逃さずに早期発見

公開日: 更新日:

 扁平上皮がんは皮膚の扁平上皮細胞ががん化するもので、これも紫外線の影響で顔や耳、手の甲などに多くできます。赤みのあるしこりや治りにくい傷として見えるので発見されやすい。これは進行すると転移の恐れがあるので、見た目の変化を見逃さず、早期発見での治療が大切です。

 3つ目の悪性黒色腫(メラノーマ)は、その名の通り悪性度が高く、皮膚がんの中ではもっとも厄介。ほくろのがんともいわれ、左右非対称で境界が不明瞭、褐色から黒や赤など色にむらがあるようなほくろが特徴で、日本人では足の裏や手のひら、爪などが好発部位です。

 メラノーマは小さくてもリンパ管や血管を通じて全身に転移するリスクが高い。進行すると、予後がとても悪いので、特に足の裏のチェックはとても重要です。入浴時に足を洗うときなどは、足の裏のチェックを習慣にすることをお勧めしたいと思います。

 シミが大きくなった、爪に黒い線ができたなどの異変も要注意です。足の裏のほくろなども含めて、異変を察知したらすぐに皮膚科を受診しましょう。

 オプジーボの最初の適応となったように、進行した皮膚がんは免疫チェックポイント阻害剤が効果的ですが、いずれも早期の切除で根治するのがベター。良性に近いがんが多いからこそ、見た目の変化に注意して早期発見を心掛けてほしいと思います。

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