「攻めのリハ看護」10項目とは(4)“かわいい認知症患者”にするための治療が重要
認知症は軽症、中等症、重症と進行しますが、すべての段階で「怖い認知症患者でなく、かわいい認知症患者」に治療することが必須です。その治療方法には、「かかわり方」「環境調整」「内服治療」の3段階があります。残念ながら、内服薬が有効であっても、かかわり方と環境調整が不十分であれば、患者さんの不穏状態は、その関わり方や環境のたびに爆発して持続します。ここが看護師とケアワーカーの腕の見せどころであり、ご家族が対応するポイントになります。患者さんは学習できずに毎回リセットされますので、またか、またか……とブルーにならずに、そのたびごとに笑顔で対応する方が、患者さんの気持ちいい状態が保たれ、結果としてかかわる時間が短く済みます。
暴言や暴力などのBPSDが重度に持続すれば、回復期病棟でのリハ治療は困難になります。そのため、毎日の内服治療が勝負です。興奮を抑える基本は抗精神薬「リスパダール」の内服です。不安や緊張などを抑え、精神の不安定な状態を改善します。夕食後の1錠から開始して、傾眠を来さない薬剤量に管理します。夕食後1錠の内服で効果がない時は毎日倍量に増やします。6日間で24錠まで増量しても暴言や暴力などが持続して管理できない場合や、傾眠となってしまう場合は、通常の回復期病棟では治療困難なので、認知症や精神障害を専門にする精神科病院に転院すべきと判断します。


















