著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

OECD調査で分かる…日本は経済規模に対する医療費負担が重い

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 医療の質については、例えば予防接種率や治療後の死亡率は高水準ですが、女性の乳がん検診受診率(45%程度)はOECD平均を下回っていて、検診受診の促進が課題です。また、日本は総医療費の2.4%しか予防に投じておらず、OECD平均の3.4%を下回っています。病気になってから治療する「事後対応型」から、病気を防ぐ「予防型」へのシフトが必要です。薬剤師による健康相談や服薬指導の充実も、この予防投資の一環として重要です。

 日本は1人あたり5790ドルを医療に支出していて、これはOECD平均の5967ドルより少ない額ですが、GDP比では10.6%とOECD平均の9.3%を上回っています。つまり、経済規模に対する医療費負担は重いということです。高齢化がさらに進む中、このバランスをどう保つかが課題です。ポリファーマシー(多剤併用)の削減、適正な薬物治療、ジェネリックの推進など、薬剤師が果たすべき役割は大きいのかもしれません。

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