「攻めのリハ看護」10項目とは(5)排泄障害は病態を把握して薬とリハビリで改善
看護師による「攻めのリハ看護10項目」の⑦は、排泄(排尿・排便)看護の視点です。患者さんが自宅退院するために最も重要な日常生活動作は「自分でトイレができるようになる」ことで、毎日の調整が欠かせません。このためには、環境調整とかかわり方もとても大切になります。
排泄障害には、排尿困難や頻尿などの「排尿障害」と、便秘や下痢などの「排便障害」があります。
排尿障害には、神経疾患を原因とした下部尿路機能障害である神経因性膀胱があります。橋排尿中枢(脳幹部)より上位の障害で、意思に反して不随意に膀胱が収縮する排尿筋過活動が生じ、切迫性尿失禁や頻尿を来す場合は「過活動性膀胱」と呼ばれます。尿が十分にたまっていないのに急に強い尿意を感じ、我慢できずにトイレが近くなったり、漏らしてしまう病態です。
一方、仙髄排尿中枢の障害で、排尿筋無収縮もしくは排尿筋低活動による排尿障害を呈する場合は「弛緩性膀胱」と呼ばれます。脊髄損傷などの脊髄障害では弛緩性膀胱になります。膀胱が緩みっぱなしになり、尿意を感じにくくなって尿をうまく押し出せなくなり、尿が出ない、あるいは尿が膀胱からあふれて漏れてしまう病態です。


















