「攻めのリハ看護」10項目とは(5)排泄障害は病態を把握して薬とリハビリで改善
ほかに、重度の前立腺肥大症では尿路閉塞による排尿障害が生じます。その場合、基本はアボルブなどの5α-還元酵素阻害薬やエブランチルなどのα1遮断剤で前立腺を縮小する治療を行いますが、膀胱に尿がたまっているのに排尿できない尿閉となった場合には、バルーン留置が必要になります。尿道からバルーン付きのカテーテルを膀胱まで挿入し、バルーンを膨らませて固定することで持続的に尿を排出させる処置です。尿閉前であれば、膀胱を収縮させて排尿を促す薬を使えますが、尿閉後には使用できません。
排便障害では、「下痢」の場合は迅速な治療が原則です。まず、下剤を使っていれば一時中止し、整腸剤で改善させます。整腸剤としては、ビフィズス菌、酪酸菌、腸運動抑制剤が有効です。
「便秘」に関しては、緩下剤としての浸透圧性下剤や腸蠕動亢進作用を持つ大腸刺激性下剤が使われます。また、高齢女性の便秘、イライラ、不眠には、漢方薬の桃核承気湯がとても有効です。1.25グラムから7.5グラムまで調整できます。さらに、便秘にも、立ち座り訓練や骨盤底筋群の強化などを行うリハビリ訓練が有効です。リハ看護の心得として、トイレが近くて排泄しやすい環境調整や、時間に応じて排泄を促したり、我慢させたりするかかわり方もとても大切なのです。


















