(3)AI超音波検診…読影での病変の見落としを防ぐ

公開日: 更新日:

 共同開発に関わった慶大医学部外科学(乳腺)の林田哲教授は、こう言う。

「検査スクリーニング(症状のない人の中から、特定の病気の可能性が高い人を見つけ出すための検査)では、担当が内科医など乳腺専門医でないことも多く、読影で見落とす可能性があったり、精密検査が必要か否か判断に困る場合があります。このようなとき、専門医と同等レベルの診断ができるAIを使った診断支援ソフトは、医師が総合的な判断をする助けになり、専門医のいない地域の人でも安心して乳がん検診を受けられるようになります。医療の均等化が図れます」

 乳腺専門医は全国で約2000人と希少な存在である上に、東京には約300人いるが、地方では県に10~20人と極端な偏りがある。加えて専門医は60代を迎え次々と引退しているという。

 スマオピには、こうした地域格差や医師の経験によるばらつきを減らすことが期待される。

 現在導入しているのは慶大予防医療センターほか数件だが、地方自治体や企業の病院などで導入が検討されている。=つづく

(医療ライター・宇山公子)

【連載】9人に1人が罹患 画期的最新乳がん検診

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「超ド級国民的アイドル」の熱愛はSnow Manの宮舘涼太!「めめじゃなかった…」ファンの悲喜こもごも

  2. 2

    中道・小川淳也代表“オガジュン構文”の破壊力は期待以上? 代表質問で「暮らしを『支えて』」×5回炸裂

  3. 3

    熊谷真実、熊田曜子…当たり前の常識を知らない芸能人の言動が炎上を誘発

  4. 4

    高市独裁政権に立ちはだかる「新・参院のドン」石井準一幹事長の壁

  5. 5

    【ザ・ベストテン】に沢田研二が出られなかった日は桑田佳祐が出てきた日

  1. 6

    高市首相の大誤算!「私の悲願」と豪語の消費税減税に世論「反対」多数の謎解き

  2. 7

    侍Jリリーフ陣崩壊で揺らぐ屋台骨…現場で高まる「平良海馬を再招集すべき」の声

  3. 8

    国民民主の“お嬢さま候補”が運動員買収容疑で逮捕 自爆招いた強すぎる上昇志向と国政進出への執着心

  4. 9

    中井亜美フィーバーに芸能界オファー殺到…CM億超えも見据える「金のタマゴ」のタレント価値は

  5. 10

    宇多田ヒカルが「蕎麦屋」投稿批判に反論も再炎上 旧ジャニファンの“恨み”とユーザーが見過ごせなかった一言