「乳がんの治療」が心臓にダメージを与えるケースがある
ただ、近年はリスクを減らすための技術や工夫が進んでいます。放射線の強弱を細かく調整しながらピンポイントで病巣に照射し周囲の正常な臓器を避ける機器が開発されたり、大きく息を吸ってから止めることで心臓と乳房の距離を離し、心臓に当たる放射線を大きく減らす深吸気息止め照射という方法も用いられています。ですから、いまから40年くらい前に乳がんの放射線治療を受けた人は、注意すべきといえるでしょう。
このように、乳がんの患者さんは、共通のリスク因子や遺伝的要因、治療による副作用によって、心臓疾患のリスクがアップします。乳がんの患者さんは、まずはそうした傾向があるということをしっかり意識してください。そのうえで、定期的に検診を受けて心臓の状態をチェックしたり、高血圧、高血糖、高コレステロール、肥満といった生活習慣病があれば、治療を受けたり、生活習慣を見直し、きちんと管理して心臓疾患のリスクを低下させることが治療後の健康寿命を維持するために最も大切なのです。
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