“医者嫌い”の80代独居男性を救った「生活の立て直し」
廃用症候群は、活動量の少ない高齢者に多く見られますが、病気やけがによって長期間体を動かさない状態が続けば、年齢を問わず誰にでも起こり得るものです。
症状は多岐にわたり、認知機能の低下や抑うつといった精神症状が現れることもあります。進行すると寝たきりになってしまうケースも少なくありません。この患者さんには、50代の時に右目の網膜剥離で失明した既往がありましたが、それ以外に大きな病歴はありませんでした。自治体の健康診断も受けていなかったそうですが、もともと非常に丈夫な方で、退院後は体調も安定しています。訪問診療を始めて約3年。患者さんも、今では私たちとの間に信頼関係が築かれています。痛みのコントロールだけでなく、便通や皮膚の状態など、日常生活のちょっとした困りごとについても相談してくださるようになりました。
「お通じはどうですか?」(私)
「硬くて出ないんだよ」(患者さん)
「食事は取れていますか?」(私)
「あんまりね」(患者さん)


















