著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

パーキンソン病治療薬は長く使っていると効果が不安定になる場合も

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 一方で、7~10年以上といった長期間にわたりレボドパを使用していると、効果が不安定になる場合があります。その点を考慮して、若い年代で発症した患者では治療期間も相当長くなるため、別のクスリから治療を開始するケースもあります。つまり、レボドパは年齢や生活、将来の見通しも総合的に考えたうえで使われるクスリなのです。

 レボドパはタンパク質の多い食事によって吸収が遅れたり効果が弱まったりすることがあります。だからといって自己判断で食前に服用したり、食事のタンパク質を極端に減らしてはいけません。特に高齢者では、低栄養や筋力低下は生活上とても大きな問題になることもあるので、もし心配であれば主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。

 また、レボドパを長期間使っていると、「前より効いている時間が短くなった」といった状態になることがあります。これを「ウェアリングオフ現象」と呼びます。また、クスリが効いているときに体が勝手に動いてしまう「ジスキネジア」という症状が出ることもあります。これらはクスリの効果が弱くなったり副作用が出ているわけではなく、パーキンソン病という疾患の特徴によるものです。そのため、レボドパを中止するのではなく、服用する回数を細かく分ける、別のクスリを足すなどさまざまな方法で調節します。レボドパを使用している患者は、症状に変化が出たら早めかつ具体的に主治医に伝えることがとても大切です。

【連載】高齢者の正しいクスリとの付き合い方

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