(2)まず、「他の病気ではない」ことの確認が大事
関節リウマチは更年期女性に発症しやすいため、こういった間違いが起こりやすいといわれています。実際の臨床現場でも、更年期障害と思い込んで受診する関節リウマチ患者の例もあり、高市首相と同様の経験をした女性は少なくないと思われます。
更年期治療に詳しい寺内公一・日本女性医学学会副理事長(東京科学大学教授)は、更年期症状か病気かの鑑別が重要だと強調します。
「更年期障害の診断は、まずほかの病気ではないことを確認する必要があります(除外診断)。そのため、問診や必要な検査などをしなければならず、短時間で安易にできるものではありません」
また、更年期と診断されてからも、適切な治療のためには多くの時間と専門知識が必要になるとのことです。正しい診断と治療をするためには、労力に見合った診療報酬が必要と寺内氏は言います。
「ホルモン補充療法(HRT)は更年期の関節痛には効果がありますが、免疫の病気、自己免疫疾患である関節リウマチには適応はありません。ただし、抗炎症作用があるため症状をある程度抑える可能性も考えられます。この鑑別をきちんとすることが大切なのです」


















