腎臓病(2)透析を生活の一部に…自宅でできる「腹膜透析」
「腹膜透析は腹膜を利用して血液を浄化する方法です。まず、手術でお腹に外部と腹部をつなぐチューブ(腹膜透析カテーテル)を埋め込みます。チューブを通して、腹膜で囲まれた空間(腹腔内)にきれいな透析液を入れておくと、血液中の老廃物などが腹膜を介して腹腔内の透析液に移行します。十分に移行した時点で、古い透析液と新しい透析液をチューブを通して交換します」(坂井院長=以下同)
透析液の交換には2つの方法がある。「連続携行式腹膜透析(CAPD)」は1日3~5回、患者本人や家族が手動で行う。「自動腹膜透析(APD)」は就寝中に自動で交換が行われるため、日中の生活への影響が少ない。注意すべきは、合併症の腹膜炎だ。起こさないためには、透析液の交換時に「清潔操作」と呼ばれる正しい手順と環境づくりが欠かせない。
「腹膜透析は『生活に組み込む透析』です。通院頻度を抑えやすく生活リズムに合わせやすい。血液透析中の急激な血圧低下は起こりにくい一方で、腹膜炎予防や自己管理が必要になる。これらの特徴を踏まえた上で、できるだけ自宅で過ごしたい方、通院負担を減らしたい方、生活の自立性を重視したい方には検討に値します」


















