(2)病気でずれる「体の時計」…体内時計はどこにあるのか

公開日: 更新日:

 例えば、肝臓は時間帯によって糖や脂肪の代謝活動を変化させ、膵臓も時間に応じてインスリンを分泌する能力を調整している。人間の体は全身に時計を持ち、それらが連携しながら生命活動を維持している。ハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授の根来秀行医師が言う。

「現代社会では不規則な生活によって、この精密なリズムが乱れやすくなっています。その影響が糖尿病や心血管疾患、老化の進行にも関係すると考えられています」

 では、体内時計が乱れると体では何が起きるのか。健康な状態では、脳の親時計と肝臓や膵臓などの末梢時計は同じリズムで動いている。しかし、糖尿病、認知症がんうつ病、心血管疾患などでは、この時計のタイミングにずれが生じることが分かってきた。

 この状態は「位相の乱れ」と呼ばれる。体内時計が示すリズムのタイミングがずれ、本来なら夜に高まるホルモン分泌や、昼間に活発になる代謝活動が適切な時間に行われなくなる状態である。例えば糖尿病は、単にインスリンが不足する病気ではなく、現在では、インスリン分泌、肝臓での糖の産生、筋肉での糖利用など、体全体の代謝リズムが乱れる病気と理解されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スマスロ『からくりサーカス2』にユーザーから厳しい評価 射幸性高い人気シリーズが直面する「2作目のジンクス」

  2. 2

    矢沢永吉が秋ツアーで"また"歴史を変える!「長者番付1位」と驚きの成り上がり秘話

  3. 3

    巨人ドラ1候補に花巻東・古城大翔が急浮上! 父はG戦士「振り向けば古城」、岡本和真の後釜育成急務

  4. 4

    安青錦3度目Vはアッパレだが、私の大の里への評価は甘かった。両横綱よ「13勝の壁」を破ってみせよ

  5. 5

    パチスロ愛好家の漫画家ユキヲ氏に聞いた 自作『邪神ちゃんドロップキック』パチスロ化への思い

  1. 6

    中京大中京から享栄へ、大藤監督が明かす“異例の転身”の真相

  2. 7

    東証で新たな動き…1月~7月までに上場廃止を選択する企業が過去最多のナゼ

  3. 8

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  4. 9

    長崎でも高市首相はスカスカ挨拶…戦争責任「反省なんかしておりません」95年の発言がSNSで猛拡散

  5. 10

    ヤクルト「早すぎた続投宣言」の代償…池山監督の来季続投決定後に泥沼、投手陣も崩壊