(6)アルツハイマー病を引き起こす脳のゴミ…「原因探し」から「始まり」を捉える時代へ

公開日: 更新日:

 現在、多くの研究者は「アミロイドβが病気の引き金となり、タウが神経細胞の破壊を進める」という2段階モデルを支持している。世界では、タウの凝集や神経細胞間での広がりを抑える薬の開発も進められており、将来は抗アミロイド薬と抗タウ薬を組み合わせた治療が期待されている。

■「種」が見つかっ?

 一方、アミロイドβ研究も新たな局面を迎えている。その代表が、日本の研究グループが報告した「Peak 1 Aβ(ピーク1Aβ)」である。Peak 1 Aβとは、アルツハイマー病患者の脳に存在するさまざまなアミロイドβを調べた中から見つかった、特に強い「シード(種)」活性を持つアミロイドβの集まりである。

「シードとは、ごく少量でも周囲の正常なアミロイドβを次々に集め、凝集を始めさせる“火種”のような存在です。研究グループは、患者の脳から取り出したアミロイドβの中に、このシードとして働く力が特に強いものが存在することを示しました。さらにモデルマウスでは、このアミロイドβを投与すると強力に老人斑形成が誘導されたことから、Peak 1 Aβは病気の始まりに関わるシードの有力候補として注目されているのです」(根来医師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐