(6)アルツハイマー病を引き起こす脳のゴミ…「原因探し」から「始まり」を捉える時代へ

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 この発見の意義は、「アミロイドβが原因ではない」と示したことではなく、数多く存在するアミロイドβの中で、どのような性質を持つものが病気の開始に重要なのかを明らかにした点にある。今後、Peak 1 Aβがヒトのアルツハイマー病発症で重要な役割を果たすことが確認されれば、このシードを選択的に標的とする薬の開発につながる可能性がある。現在の治療が「広がったアミロイドβを取り除く」発想であるのに対し、将来的には「最初の火種を消す」という、より早期で精密な治療が可能になるかもしれない。

 アルツハイマー病研究は今、ひとつの原因を探す時代から病気が始まる瞬間を捉え、複数の段階に介入することで発症や進行を防ぐ時代へと歩み始めている。 =つづく

【連載】夜の医学~老化する人、しない人

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