著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

嫌われない「断り方」…頭の中で立場を入れ替えてみる

公開日: 更新日:

 興味深いのは、誘われる側の多く(63~65%)が、「メイビーと答えた方が、相手はうれしいはず」と予想した点です。可能性を残した方が、誘った人は喜ぶはずだ。そう考える人が多い中で、実際に誘う側の声を聞くと、半分以上(52~66%)が、「メイビーと言われるくらいなら、はっきりノーと断ってほしい」と答えたのです。

 実験を進めると、誘う人が「メイビー」という返事を嫌がる理由は、「リスペクトされていない」と感じるからということもわかりました。ノーと断られると、誘った側は「そっか、都合が悪いんだ」と納得し、すぐに次の計画に進むことができます。しかし、メイビーと言われると「来るの? 来ないの?」と中ぶらりんの状態にされてしまいます。予約や準備の計画が立てられないため、自分はないがしろにされている……敬意を感じられないと思ったというわけです。

 とはいえ、私たちは相手が嫌がる「行けるかもしれない」を言いがちです。この心理に対して研究チームは、「自分にとって都合のいい言い訳」が働いていることを一因だとしています。それは、自分のやりたい行動(自由を残すこと)を正当化するために、「きっと相手にとっても、メイビーの方が希望が持ててうれしいはずだ」と、勝手に都合の良い解釈をつくり出してしまうからだとギヴィらは説明しています。

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