(7)多汗症の「注射治療」は塗り薬や飲み薬の効果を上回る
足底の多汗症に対して有効な保険適用の注射治療には、「腰部交感神経節ブロック」があります。レントゲン透視装置で針先の位置を確認しながら、背骨の前方にある腰部交感神経節まで針を進め、注射用アルコールを投与して神経を変性させます。これで腰部の交感神経の働きが抑えられ、足の裏だけでなく膝の裏や太ももの後面まで発汗が減ることがあります。
当院の実績では、効果はおおむね1年ほど持続しています。施術は局所麻酔下で行われ、平均的な手技時間は約5分と短いですが、後に約1時間の安静が必要です。費用は3割負担で片側約7500円です。
重要な神経に針を刺すわけですから、足の付け根や鼠径部、性器や太ももの内側にピリピリした痛みが走る陰部大腿神経炎、男性では射精量減少(EDにはなりません)が起こる可能性があります。それでも、足底多汗症治療の選択肢はほとんどなく、この治療が足汗を長期間かつ強力に抑える有効な方法であることは確かです。
一般の皮膚科では対応できないので、しっかりした設備と技術を持つペインクリニック科で受けることをお勧めします。


















