大手企業に乗り換えチャンス 転職有利な「管理業務主任者」
■就職
マンション管理会社。見込み年収は350万~500万円。さらに月1万~3万円の資格手当付き。
「この業界は住友不動産、三菱地所、東急不動産、伊藤忠、鹿島建設など大手のグループ企業しかなく、ほとんどが正規雇用。新しい資格のため、一般的に業界に入社してから受験することが多いですね。それでも有資格者は少なく、転職活動には有利です」(資格の学校・TACの宇都彰氏)
■試験
年1回(例年12月第1日曜日実施)、2時間、50問、マークシート4択。内容は民法、マンション管理関連の法律、保全知識など。
■難易度
合格率は20%程度(マンション管理士9%、宅建17%に比べるとハードルは低め)。受験者数は毎年約2万人。合格点は7割前後。資格の学校での履修期間は6~9カ月程度、速修で3カ月コースもある。
「問題内容が素直なので努力が報われやすいのが特徴です。関連資格にマンション管理士がありますが、こちらはマンション管理組合側のコンサルタントの資格で、難易度はかなり高めです。まだ試験自体が13回しか実施されていない歴史が浅い資格ですが、専門性を高めるため、今後は難易度が上がる可能性が高いとみられています。逆に、今なら問題も平易といえます」(宇都氏)
正規雇用と手堅い収入と将来性が見込める職種はなかなかない。30代最後の転職を考えている人には一考の価値がある。
今年の受験申し込みは9月30日までだが、とりあえず資料を集めて、今日から準備だ。