五木寛之氏特別寄稿 「高度成長社会」から「高度成熟社会」へ

公開日:  更新日:

 私たちの住むこの国の人口は、次第に減少しつつある。それがおだやかに落ち着くとき、日本の総人口は、7000万人くらいになっているだろうと言われている。それを気遣う声も少くない。

 国民の数が少くなれば、当然、経済も縮小するだろう。少子化によって社会の活力が失われる可能性も考えられる。

 しかし、人口減少イコール国家の衰退、というわけでもあるまい。文化の成熟というのは、必ずしも高度成長期にもたらされるものではない。あの輝かしいルネサンスは、人口減少期のヨーロッパにおこったという話を聞いて、なるほどと思ったものだった。

 人間のフィジカルな最盛期は、ふつう30歳代から40歳あたりまでだろう。年を重ねるにつれて、誰しも少しずつ、体力、気力ともに衰えていく。

 しかし、人の社会的立場や精神的成熟、また、実務能力や経験知などは、逆にその時期から大きくなってくるものである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    豊洲市場の事故現場は“血の海”だった…目撃者は顔面蒼白

  2. 2

    宮沢りえホクロ取って正解? 鑑定歴25年の占い師に聞いた

  3. 3

    森友問題のキーマン 体調不良を理由に「出廷拒否」の仰天

  4. 4

    鼻を突く生臭さ…豊洲市場の内外で漂い始めた「腐敗臭」

  5. 5

    ホクロ除去した宮沢りえ 本当の目的は森田剛との“妊活”か

  6. 6

    豊洲市場開場から1カ月…腐敗臭に続きの床が「穴」だらけ

  7. 7

    カラオケ番組で「素人」得点…武田鉄矢が画面から消えた?

  8. 8

    村上春樹は75年卒…人気作家はなぜ「早大」出身が多いのか

  9. 9

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  10. 10

    音痴で恥ずかしい…カラオケ下手が目立たない曲の選び方

もっと見る