製薬業界のガリバー 武田薬品工業とアステラス製薬を比較
薬価改定などもあって売り上げは伸びても儲け幅は少なくなっています。今回の損得は、製薬業界のガリバー、シェア1位と2位の「武田薬品工業」と「アステラス製薬」の社員待遇を比較してみます。
武田薬品は、1781年に大阪で創業。連結売上高2兆円を超す国内トップの製薬会社で、社長はフランス出身のクリストフ・ウェバー氏が務めます。潰瘍性大腸炎治療薬などに強みを持ちます。
対するアステラスは、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して発足しました。がん分野に強く、先日も理化学研究所の持つ細胞技術の利用について独占的権利を獲得しました。
前期の連結売上高は武田薬品が2兆972億円、アステラスが1兆3063億円。経常利益は948億円と2489億円でした。社員の平均年収は、武田薬品が1094万円、アステラスが1071万円で共に大台を超えています。ピーク時の50歳の推定年収は武田薬品が1166万円、アステラスが1219万円になります。