妻が車いす生活で先行き不安 3800万円の貯蓄で足りるのか
【K家の現状】夫(64歳)は再雇用で働く。妻(62歳)は障害年金受給中。娘(34歳)は会社員で同居している。夫の月額報酬は31万円ほどだが、ボーナスも支給されるため在職老齢年金は停止。
60歳定年後、再雇用で働くKさんは、すでに特別支給の老齢厚生年金を受給できる年齢です。しかし、基本月額28万円を超え、総報酬月額相当額も基準以上のため、年金は全額カットされています。
妻は10年ほど前から車いす生活で障害年金を受給中。娘が同居しており食費や光熱費などは若干負担してくれますが、家計負担や家事などの補助はしていません。ヘルパーが来てくれるし、妻も動ける範囲で家事をするので、夫婦合わせた収入があれば、今のところ困ることはないそうです。
ただ、夫婦とも年齢的に大病になったり、認知症になる可能性は否定できません。万が一、どちらかが施設に入るような事態になった場合、今の蓄えで大丈夫か不安だといいます。「娘には経済的な負担をかけたくない」とも。
現在の貯蓄額は3800万円ほど。住宅ローンは完済しており、娘も働いていることを考えれば、状況は比較的安定しているといえます。