NYスタイルの殿堂「ポール・スチュアート」が新生オープン
表参道のランドマークとして39年間、石垣で有名だったポール・スチュアート青山本店は、今年2月に閉店したが、この11月、外苑前に旗艦店が新たにオープンした。場所は元青山ベルコモンズ跡地に建設された商業施設「ジ・アーガイル アオヤマ」の1階正面に路面店を開いたのである。その堂々たるファサードは、新生ポール・スチュアートの門出を祝しているかのように勇壮だ。
ご存じの方もいると思うが、ポール・スチュアートはNYに本拠を構える高級ブランドで、ジャパン社は今から40年ほど前に三井物産と三峰の合弁によって誕生した。後に百貨店の販路に強い三陽商会が引き継ぎ、現在、日本国内には60店舗余りを展開している。しかし実は本国アメリカでは、たった5つの店しか持たない、知る人ぞ知るブランドだ。日本で広く展開するのはライセンスブランドであり、かつて三陽商会がバーバリーを抱えていた時代のビジネスモデルである。