老親の車を買い替えるなら今!“サポカー”の中身と選び方
ウチの親は、大丈夫だろうか。池袋暴走死傷事故の初公判の報道に触れて、そう思った人は少なくないだろう。一方で、鉄道やバスなど公共交通網に乏しい地方では、生活の足として車がないとつらいのも事実。各種調査でも、免許返納の意思があってもできない高齢者の実態が見て取れる。実は今、親の車を安全なタイプに買い替えるチャンスなのだ――。
◇ ◇ ◇
■免許返納したくてもできない事情と対策
警察庁の調査によると、交通事故の件数はこのところ減少傾向で、昨年はその前の年より約5万件減って38万1002件。そのうちの1%弱に当たる3215件が死亡事故だ。死亡事故も全体としては減少傾向だが、65歳以上の高齢ドライバーが占める高齢者構成率は55・4%と半数を超える。2010年に5割を超えてから、ここ数年は55%前後で高止まりしているのだ。