共通テスト流出の犯人は捜査中…コロナ禍も“好条件”だった「カンニング手口」とは

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 今月15日の大学入学共通テストの試験中に「世界史B」の問題用紙が外部流出し、不正が行われた疑いがある問題で、警視庁は偽計業務妨害の疑いもあるとみて、捜査を始めた。“犯人”の「高校2年の女子生徒」を名乗る人物は、問題を電子機器を使って撮影し、家庭教師紹介サイトを通じて知り合っていた大学生らに依頼していたとみられる。世界史のほかに国語や数学など複数の科目で依頼していたことが分かっている。

 大がかりなカンニング行為といえば、2011年に京大の入学試験の問題の一部が試験中にインターネットの質問サイトに投稿された問題が思い出される。当初、複数犯が疑われたが、19歳の男子予備校生が単独で、椅子に座ったまま左手で持った携帯電話を股の間に挟んで、監督官から見えない状態で問題を打ち込んで投稿していたことが判明した。近年は、カメラ付きペンや眼鏡、腕時計などカンニングの手段はスマホとは限らない。しかもコロナ禍も“好条件”だった。ITジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。

「仮にスマホを使った古典的なカンニングでも、大教室でソーシャルディスタンスを取っているなか、監督官の目も届きにくい。送信も簡単で、スカイプをはじめアプリを開いていたら、撮影から送信までワンタップで可能です。無音で短時間で操作できるので、気づかれにくいでしょう」

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